■試験方法
●シェル四球試験
4つの球をピラミッド状に重ね、オイルを満たしたあと上の球に荷重をかけながら回転させて潤滑性能を測る試験。
・融着荷重:荷重を徐々に大きくしていきながら回転させ球同士が焼き付いたときの荷重(数字が大きいほどよい)。
・平均摩耗痕径:一定荷重で一定時間回転させ、球に付いた傷の大きさを測定したもの(数字が小さいほどよい)。
●SRV試験
オイルを滴下したボールとディスクを往復振動させて摩擦係数を測定したもの。
・摩擦係数:潤滑性能の良し悪しが判断できる(数字が小さいほどよい)。
■試験結果
「チェーンルブ ドライ」は、「シェル四球試験 平均摩耗痕径」の値が低く、耐摩耗性に優れています。耐摩耗性は潤滑の持続性とも相関があり、KURE製品は持続性についても優れたドライタイプの潤滑剤であることが分かります。この結果は以下(下記※参照)の理由から、特に潤滑持続力が弱いイメージのあるドライタイプでは重要です。「SRV試験 摩擦係数測定」においても、優れたスコアをマークしました。他社製品は、300N(29.4kgf)の荷重で焼付き、さらに試験装置の下限設定である50N(4.9kgf)の荷重でも焼き付いており、摩擦係数の測定不可。
※ディレーラー付自転車のチェーンは114リンク(チェーンのピン間プレート数)前後あり、この場合ピンの数は228個あることになります。
仮に、ピンが0.1mm摩耗すると22.8mmチェーンが伸びることになり、耐摩耗性は非常に重要です。
■試験方法
試験用金属パネルに各検体を均一に塗布し、汚れに見立てたビーズをトレイに敷き詰め、検体塗布面が下になる様にパネルを置く。
一定時間経過後、パネルを引き上げ、付着したビーズの数を評価。(ビーズが多く付着しているほど、汚れが付着しやすい。
■試験結果
「チェーンルブ ドライ」は、ドライタイプの特長である「防汚性(付着性)」について優れています。