Vol.44「クルマのサマーケア」
夏場の強烈な太陽光線と暑さはクルマにとって非常に厳しい条件になる。
以下、快適に夏を乗り切るためのアイテムを紹介したい。
いずれも手頃な価格なので、ぜひ試してみたらいいだろう。
モーターレブ
外気温が体温を超えるような環境下での日本の渋滞はアメリカのデスバレーやタイのバンコクと並び、自動車メーカーが酷暑テストの場としても使うほどで、エンジンオイルにとっても過酷な環境。
摩擦抵抗を大きく減らす効果を持つなど、オイル性能の向上が可能なモーターレブを入れておけば、エンジンオイルの温度上昇を最小限に抑えられる上、高温になった時の性能劣化も少ない。古いクルマほど効果絶大です。
虫とりクリーナー
夜のドライブで悩まされるのが虫。虫の多い時期に高速道路を1時間走ると、フロントにビッシリとこびりついてしまう。
しかも油分が多いため、普通の水洗いでは取れない。
かといって放置しておくのは、塗装の成分を腐食させてしまう原因にもなるので、クルマにとっても好ましくない。
プロクリーン虫とりクリーナーを使えば、面白いように落ちる。
塗装面だけでなく、ガラスやメッキ面などにも使えます。
ラジエターシステム
酷暑時のドライブで致命的になるのが冷却水不足。
ロングドライブの前に、ぜひ冷却水の量をチェックして欲しい。
もし大幅に減っているなら、トラブルの可能性大。修理工場で調べてもらうこと。
減っている量が少量なら、ラジエターシステム スーパーLLC NEW 補充液をすすめておく。
容量は300ml。希釈しないで使えるのでそのまま補充すればOK。
ボルトブースター
エアコンを使う機会の多い夏場は、バッテリーにとっても過酷。
しかも出先でバッテリー上がりを起こすと、対応に苦労してしまう。
サルフェーションの防止効果を持つボルトブースターを使っていれば、バッテリー本来の寿命までしっかり性能をキープ出来る。
バッテリー液の補充時に投入するだけなので簡単。
減っている量が多いならスーパーバッテリー補充液をどうぞ。
スプレーグリース
ドアやトランク、ボンネットの開口部など、長期間グリースアップしていないクルマはギシギシ音が出てしまう。
一般的なキシミの解消なら 5-56 でバッチリだけれど、根本的な対策をするならスプレーグリースにしよう。
何種類か出ているので、用途にあったタイプを選んで欲しい。
もちろん自転車にも使えるから、休日はお子さんと一緒に自転車のメインテナンスをするといいんじゃなかろうか。何より整備は楽しいです。
国沢光宏 - 昭和33年東京都中野生まれ。
学生時代から自動車専門誌などでレポーターを始め、その後出版社を経てフリーの自動車ジャーナリストに。
著書に「愛車学」(PHP研究所)「ハイブリッド自動車の本」(三推社/講談社)「クルマの寿命を伸ばす本」(同)を始め多数。得意分野は環境問題、次世代の技術解説、新車解説。
毎日1万人が見に来る(KUNISAWA.NET)も好評。